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はじめてのダッジオーブン、失敗しない選び方「材質・コーティング・シーズニング」

鉄黒皮厚板フライパンを購入して使うようになってから鉄製の調理器具が好きになりました。キャンプではアルミ、ステンレス、チタンなどのコッヘルを使ってましたがオートキャンプなら多少の重さには目をつぶれるので鉄もあり。

キャンプを始めた頃ダッジオーブンというものは知らなかったし周りに使っている人いなかった。でも今はテレビなどでキャンプ番組を見ると必ずダッジオーブンが出てくる。

そもそもキャンプは遊びがメインだったので、キャンプでは凝った料理はあんまりしませんでした。ほとんど温めて終わり、お腹が一杯になればそれでいいという感じの食事。でもテレビを見ているとダッジオーブンなら自分でも料理が上手く出来るかもと思ってしまう・・・・・勘違い?

そこで今更ですがダッジオーブンを買うことにしました。

ところがいざダッジオーブンを買うとなると種類がおおくて選ぶのが大変、そうそう買い替えはしないと思うので、購入前にシロートなりにダッジオーブンについていろいろ調べてみました。

「はじめてのダッジオーブン選び」、ダッジオーブンをシロートが購入するまでの道のりです。

ダッジオーブンの大きさは

なんでもそうですがダッジオーブンにはサイズがあります。売れ筋は10インチらしい、一人ならもっと小さく、大人数ならもっと大きくがだいたいの基準みたい。

 

ダッジオーブンの材質は

ダッジオーブンと言えば鋳鉄ですが市場には黒皮鉄板、ステンレス製のダッジオーブンも存在します。

〇鋳鉄 ・・・ 銑鉄を一旦溶かして、型に流し込んで出来上がる鋳鉄を利用した調理器具。鋳鉄はダッジオーブンに一番適した材質らしいのですが温度変化に弱く、衝撃で割れやすいという欠点がある。また、手入れを怠るとすぐ錆びる。
※鋳鉄は鋼板に比べると、炭素量が多い。
※鋳鉄表面の炭素の粒が、水分や油分を浸透させるため、油馴染みが良い。

〇鉄(黒皮鉄板) ・・・ 鉄の調理器具とは鋼(はがね)の鋼板を加工して製造されたもの。黒皮鉄板は酸化皮膜で表面が覆われているので黒皮鉄板のダッジオーブンはサビやキズに強い。
※空焼き等で形成させる酸化被膜のミクロンレベルの凸凹によって油馴染みが良くなる。

〇ステンレス ・・・ 錆びにくいというのが最大の特徴、ですが絶対に錆びないわけではありません。ステンレス製のダッジオーブンは手入れも楽なのですが高価。

※ステンレスも錆びる

錆びて穴の空いたSnowPeak(スノーピーク)のステンレス「フィールドクッカー」。

 

シーズニング

ダッジオーブン用語で良く出てくる「シーズニング」、「シーズニング」って一体何?

シーズニングとは(メーカーの説明)

アウトドアメーカーのホームページでは「防錆ワックスを取り除く」ことをシーズニングとしている場合や「防錆ワックスを取り除く」+「油膜を形成させる」をシーズニングとしてる場合など説明がまちまちでした。

正確には「シーズニング」=「油膜を形成させる」らしい。

油を塗ってどんどん料理に使えば自然にシーズニングされていくとも老舗メーカーLODGEのサイトでは紹介されている。

つまり「シーズニング」とは「油膜を形成させること」、「シーズニング」の方法はいろいろ

① 油を塗ってどんどん料理に使う。(自然に任せたシーズニング)
② 油でなじませ火にかける作業を4、5回繰り返す。(よく推奨されている一般的なシーズニング)
③ 油でなじませオーブンの中でしばらく焼く。(メーカーが出荷前にやるシーズニング)

老舗のLODGE製品はオーブンの中で焼くシーズニングを出荷前に行っているらしいので「シーズニング」=「オーブンで焼く」がシーズニングの定説になっているのかもしれません。

シーズニングとは、食用油をフライパン本体全面に均等に吹き付けて、 オーブンの中でしばらく焼いて油膜を形成させることです。 これによって、錆びにくく、こびり付きにくくなります。

※参考 フライパン倶楽部

 

シーズニングは必要?

鋳鉄製 ・・・ 基本的にシーズニングは必要!

※シリコン樹脂塗装されたもの → シーズニング不要、使い込んでくるとシリコン樹脂が剥がれてくるので表面に薄く油を塗る。<スノーピークなど>
※植物油で出荷前にシーズニングされているもの → シーズニング不要<LODGE、コールマン、ロゴスなど>

黒皮鉄板製 ・・・ 基本的にシーズニングは必要!

※シリコン樹脂塗装されたもの → シーズニング不要。使い込んでくるとシリコン樹脂が剥がれてくるので表面に薄く油を塗る。
※クリヤー塗装されたもの → クリヤー塗装を剥がれるまで使う利用方法ならシーズニング不要、購入時すぐにクリヤー塗装を剥がして使うならシーズニングは必要。

鉄の中華鍋やフライパンは通常、製造からお客様の手元に届くまでの錆を防ぐため、クリヤー塗装が施してあります。もちろん、この塗装は食品衛生に合格している、人体に無害なものですが最初に使用するときは、やはり取り除いたほうがよろしいでしょう。

この塗装は250度位の高温で焼き付けられており、化学的にも安定しているため適当な溶剤が無く、焼き切るしか方法が有りません。

引用<和平フレイズ株式会社 鉄製品について

唯一黒皮鉄板製のダッジオーブンを販売しているユニフレーム、カタログにはご使用前の準備としてクリヤラッカーの焼き切り→野菜炒めの油なじみが指示されていますので、ユニフレームは黒皮鉄板シーズニング必要派です。
※現在、黒皮鉄板+シリコン樹脂塗装のダッジオーブンは販売されていません。

ステンレス製 ・・・ シーズニングはやってもいい!?

ステンレスは錆びにくいので鋳鉄、黒皮鉄板のような錆止め用ワックスは塗られていないようです。なので錆止め用ワックスを取り除く「空焼き」は必要ありません。しかし「シーズニング」=「油膜を形成させる」を行う方法はいろいろなサイトで紹介されています、効果は知りません。

 

ダッジオーブンのコーティングについて

錆止め ・・・ 錆びやすい鋳鉄製のダッジオーブンに施されている場合が多い、錆止めは空焼きで除去しないといけない。

クリアラッカー塗装 ・・・ はじめに取り除くことを推奨しているケースがほとんど。

シリコン樹脂塗装 ・・・ 空焼き不要、一部ではクリアラッカー塗装同様に使う前に剥がす人もいるらしい。(自分はこれに賛同します、下記「コーティングは剥がれてくる」参照)

 

コーティングは剥がれてくる

使用している黒皮鉄板製フライパン、表面にはシリコン樹脂塗装が施されていました。シリコン樹脂塗装の鉄製調理器具ではクリヤー塗装と違い最初に焼き切り作業はほとんど推奨されていません。体に害はないのでそのまま使ってという説明です。

当然使用していくと部分的に剥げてきます。

この中途半端に残った部分が焦げ付きやすい、気持ち悪いのでナイロン不織布で一生懸命擦って落としました。

油を塗っていい感じになりました。。。。(^^)

 

次ページはダッジオーブンに洗剤は使える?

 

ダッジオーブンに洗剤は使える?

よく鉄製のダッジオーブンには洗剤は使えないという情報が多いんですがそんなことはないみたいです。

洗剤を使わない方がいいという理由は「せっかく馴染ませた油の膜が落ちてしまいこびりつきや焦げ付き、錆の原因になる」から。

洗剤を使った場合は「鍋ならし」を再度やればいいようです。

「空焼き」と「鍋ならし」

「空焼き」とは「錆止めの薬剤を焼いて落とす」こと。洗剤の使った後に「空焼き」+「鍋ならし」をするという解説のサイトもありましたが、一度落とした錆止め剤をまた落とすという事は考えられないので、「空焼き」とは「水気を拭き取る」作業だと思ういます。「鍋ならし」とは油を鍋入れて中火で熱し油を出してクズ野菜などを炒める作業らしい。

洗剤を使って洗ったら、油を薄く塗るという手入れではなく「鍋ならし」が必要だと理解しました。あってるのかな?

「鋳鉄製」は駄目だけど「黒皮鉄板製」は洗剤も使ってもいい?

これは「黒皮鉄板製」の中華鍋と同じ考え方みたいです、洗剤を使えば油の膜が落ちる、「鋳鉄製」と同じですね。ただ、「黒皮鉄板製」でもシリコン樹脂塗装やクリヤー塗装されたものはそのコーティングが剥がれるまでは洗剤を使っても問題が無いという解釈でいいのかと思います。

※黒皮は錆止め効果をねらったもので焦げ付きを防ぐコーティングではなく錆止め効果もそんなに無いようです。その為「黒皮鉄板製」の調理器具はシリコン樹脂塗装やクリヤー塗装されたものが多いらしい。

 

ブランド別の特徴

●ロッジ(鋳鉄) ・・・ 製造段階で、シーズニングが施されているので、空焼きや油慣らしは不要、ダッジオーブンの老舗です。

●スノーピーク(鋳鉄) ・・・ シリコン塗装が施されているのでシーズニングは不要。新潟県燕三条の鋳物成型技術により、薄くて軽量、そして頑強というのが売り。

●ユニフレーム (黒皮鉄板) ・・・ クリア塗装が施されているのでシーズニングは不要。

●コールマン(鋳鉄) ・・・ 製造段階で、シーズニングが施されているので、空焼きや油慣らしは不要。

●キャプテンスタッグ(鋳鉄) ・・・ シリコン樹脂塗装されているとあるのでシーズニングは不要と思ったら「ダッチオーブンのシーズニング(慣らし)方法」には始めの作業に「ワックスやシリコンオイルなどの匂いを落とすために食器用洗剤で丁寧に擦ります。洗い終わったら、洗剤をしっかり落とします。」とある、そしてその後「空焼き」の作業などが案内されている。「シリコンオイル・・・食器用洗剤・・・」ここから考えると「塗装」とは考えにくい、キャプテンスタッグ謎です?

●SOTO ・・・ ステンレス製なのでシーズニングは不要。

●ロゴス(鋳鉄)  ・・・ コールマンと同じく植物油で出荷前にシーズニングされている。

 

はじめてのダッジオーブン選び

ここからは個人的な好みの問題です、ナンバーワンのダッジオーブンはこれだ!みたいな内容ではありません。

はじめに決めたのはサイズ、実際にいろいろ見て「10インチ」に決めました。

次に材質、「黒皮鉄板製」、「鋳鉄製」、唯一の「黒皮鉄板製」ユニフレームのダッジオーブンが「シリコン樹脂塗装」では無かったこと、そして金額が高いということで「黒皮鉄板製」はやめることに。

<画像 ユニフレーム

そして「ステンレス」、これは本当に個人の好みだけどステンレス特有の使い込んでの色変わりがちょっと好きではない、チタンみたいにかっこいいならいいけどステンレスはちょっと・・・それに高い!そこでステンレスも辞めることに。

最後に残った「鋳鉄製」、消去法みたいですがたくさんのメーカーから出ています。「鋳鉄製」は凹凸があって調理には一番いいと思う、でもはじめの「シーズニング」はやりたくない。

ロッジ、スノーピーク、コールマン、ロゴス。。。この辺りが候補なんですがスノーピークは高いので買えません。

 

そして最終的に買ったダッジオーブンは

ペトロマックス Petromax ft4.5 」。突然出てきましたが、「鋳鉄製」、「10インチ」、「シーズニングをしなくていい」、この条件で一番カッコ良さげだったのがコレ。

結局見た目かい?というオチですが、これからダッジオーブンを買おうかと思っている人の少しでも参考になれば幸いです。

 

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