基本的に封筒型のシュラフはオートキャンプで夜を快適に過ごすシュラフで厳冬期では使用しないシュラフです。基本的と書いたのは一部のシュラフ(寝袋)は夏は1枚、冬は重ねて使用するように設計された山向き封筒型シュラフがあるからです。
封筒型シュラフにもオートキャンプ用と山岳用があるの?と思われるかもしれませんが、オートキャンプに適した封筒型シュラフと山でも使える封筒型シュラフは少し違います。
シュラフの使い方は使う人が決めるのでどう使うかは自由です、でもそれぞれに適したシュラフは存在します。まあ、これも私が勝手にそう思っているだけかもしれませんが初心者向けに少しまとめてみました。
ダウンとフェザーの割合
寝袋の羽毛はダウンとスモールフェザーの混合です。比率を公表していないメーカーも多いですが、だいたいマミー型シュラフの場合は9:1、高級なもので9.5;0.5くらいです。
何故スモールフェザーが必要かというとそれは弾力性と通気性。寝袋は収納袋に圧縮して持って行くのが普通ですから復元力も必要なんです。
暖かい時期に使われることが多い封筒型シュラフはダウンとスモールフェザーの比率が5:5のものが多く存在します。これはスモールフェザーが通気性が快適だからです。(少し重くかさばりますがオートキャンプなので)
また、スモールフェザーはダウンよりも安価なので価格も抑えられます。ダウン100%が必ずしもいいとは限りません、使う環境によってということですね。
スモールフェザーの比率が高いものほどオートキャンプ向き、逆にマミー型の比率に近くなるシュラフ(寝袋)は山向きとなります。
■モンベル ダウンファミリーバッグ → ダウン50%、フェザー50%
■ロゴス プレミアム ダウンコンフォート3セパレーター・-2 → ダウン70%、フェザー30%
■イスカ ダウンプラス レクタ 350 → ダウン80%、フェザー20%
■ナンガ NATURE (ナチュレ) → ダウン80%、フェザー20%
■イスカ ピルグリム 180 → ダウン90%、フェザー10%
封筒型の場合はキャンプに行かないときは家でも使えますので、年に数回しかキャンプに出掛けないならマミー型よりも封筒型のほうがいいのかもしれませんね。特に羽毛量の少ないタイプは1年中羽毛肌掛け布団(ダウンケット)として使えます。
表生地
山向けはほとんどがポリエステルですが、オートキャンプ向けには通気性のいい綿100%や綿混紡の素材もよく使われます。綿混紡の封筒型を使ってましたが快適でした、でも重くなってしまうので山向きではありません。
■イスカ ダウンプラス レクタ 500 → ポリエステル100%
■ナンガ DREAM (ドリーム) → 綿100%
少しコンセプトは違いますが組み合わせて使うのにも適しているもの
超軽量、コンパクトなスリーピングバッグ、別のスリーピングバッグと組み合わせて使うのにも適しています。山向きですけどオートキャンプでも重宝しそうです。
■ウエスタンマウンテニアリング エバーライト
■SEA TO SUMMIT(シートゥサミット) トラベラーTr 1
新しいコンセプト
■ナンガ IBUKI300(イブキ)
ナンガから発売された軽量、コンパクト封筒型ダウンシュラフ。スリットから頭を出して寝ることで肩口から入る冷気を抑えることが出来るマミー型とハイブリットデザイン。
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